【スクアレル概要】
精密機器用・最高級耐寒性潤滑油『Squalol(スクアレル)』は、「Squalane(スクワラン)」(C30H62)を基材とする高純度加工油です。※「Squalane(スクワラン)」について
シリコン油の欠点を補う潤滑油として、アメリカ・フランス・スイス等では以前より着目されている『Squalol(スクアレル)』です。
『Squalol(スクアレル)』の姉妹品である耐寒性グリース『Squa-Grease(スクア・グリース)』も多くのご利用をいただいております。
【スクアレルとスクア・グリースの理化学的性質】
スクアレルの特徴
『スクアレル』は、「スクワラン」(分子式C30H62)を原材料としています。
●凝固点が極めて低い
スクアレルLA-10タイプの凝固点は「-65℃以下」です。凝固点が最も高いスクアレルH-3タイプでも凝固点は「-20℃」です。
●品揃えが多く、温度変化に対する動粘度変化が小さい
スクアレルには極低粘度タイプ(LA-10)、低粘度タイプ(L-1、L-2、L-3、L-4)、中粘度タイプ(M-1、M-2、M-3、M-4、M-5)、高粘度タイプ(H-1、H-2、H-3、H-4、H-5)があります。
スクアレルの温度変化と動粘度の関係
●環境に優しい素材
原料の「スクワラン」は化粧品にも使用されています。無色無臭の自然素材が「スクアレル」の原料なので、環境への負荷を増大させません。
●安定性が極めて大きい
『スクアレル』は飽和炭化水素で構成されています。科学的に極めて安定です。大気中では酸化物を生成せず、濃硫酸に浸漬した場合に20℃では徐々に酸化されますが、65℃では酸化が進行しません。
●引火点が極めて高い
『スクアレル』の引火点は190℃~210℃程度です。
●蒸気圧が極めて低い
『スクアレル』の蒸発量は100℃、2時間で0.5~0.8%です。
●電気絶縁性が極めて高い
『スクアレル』の体積低効率は1014~1017Ωmです。
スクアレルの粘度対温度表(ASTM粘度図)
縦軸をlog・log(n+0.8)、横軸を温度として粘度と温度の関係を表したものです。
※nは動粘度(センチストークス)です。
●温度変化に極めて良く対応します。
●直線の傾斜が緩いものほど粘度指数が良いことを示します。
●『スクアレル』は、後年度の製品ほど粘度変化が少ないことが判ります。